ブラインドサッカーのルール

ブラインドサッカーのルールを簡単にご紹介!

基本的にはフットサルと同じ

反撃の備えをするAvanzare選手
ブラインドサッカーは、アイマスクをして行うサッカーですが、それ以外のルールは概ねフットサルと同じ。

1チーム、ゴールキーパーを含め5人が出場し、コートサイズは縦横40m×20m程。
ゴールサイズもフットサルと同じく、ハンドボールくらいのサイズです。

公式ルールでは20分ハーフ。大会によっては15分ハーフで試合を行います。

ブラインドサッカー特有のルール

ブラインドサッカーならではの、ユニークなルール!

アイマスク着用

相手ディフェンスと競り合う川村りょう
ゴールキーパー以外の4名はアイマスクを着用します。
見えていない状態を担保するため、アイマスクの下にアイパッチの装着義務よあります。
※アイパッチ:丸い絆創膏の様なもの。アイパッチをつけた上にアイマスクをすると、まず光を感じることもない。

音の鳴るボール

キックオフのためボールに足を乗せている足元のアップ
視覚に制限を加えた状態でも選手たちがボールの位置を把握できるように、転がると音が鳴るボールを使用します。
鈴の様なものが入ったボール。

大きさはフットサルと変わりませんが、ボールはやや重たく固め。

サイドフェンス設置

サイドフェンスを設置する風景
選手が意図せずコートから出てしまうのを防ぐため、サイドライン上には高さ1m程のフェンスが設置されています。

サイドフェンス設置により、ボールがタッチをわることも減ります。これを逆手に取って、壁あてパスをすることも可能。

練習試合などで、フェンスの設置がかなわないときは、観客やサポーターがサイドライン上に立ち、サイドフェンスの代わりを務めます。これをウォールマンとも。
選手が近づくと「壁、壁」と声をかけ、選手をフィールドに戻したり、ボールがサイドラインを割りそうなときは、中に蹴り返します。

コーラーとコーチングの制限

ガイドのアップ
ブラインドサッカーでは、コート外から選手に指示を送れる人が限られています。

守備の際はゴールキーパー。中盤での攻防では監督。攻撃時にはコーラー(ガイド)。ボールがフィールドのどこにあるかによって、コート外から声をかけられる人が決まっています。

これは、視覚情報をもとに指示できる人が増えるのを防ぐため。その人数が有利不利に顕著に影響したり、ボールの音がかき消されるためです。

ゴール裏で選手に相手の情報を伝えるコーラーというポジション。これはブラインドサッカーならではのものです。

ボイ

サイドフェンス際でしつこくディフェンスするAvanzare
ボールの位置はその音で把握することができます。ディフェンスはドリブルの音を頼りに守ることが可能。
一方、オフェンスはディフェンスの位置を知る術がない。

そのため守備側がボールに働きかけるときは、相手に聞こえるように「ボイ」と声を出すことが義務づけられています。ルーズボールを追いかけるときも同様。

「ボイ」を発せずにボールへ行くのは「ノースピーク」という反則。
「ボイ」とはスペイン語で「行く」「Go」を意味し、スペイン語なのはブラインドサッカーがスペイン発祥のスポーツのためです。

ゴールキーパー

ナイスキーパー
ブラインドサッカーのゴールキーパーは、晴眼者が勤めます。
でも、サッカーやフットサルとは違う、特有のルールがあります。

キーパーの可動域

サッカーやフットサルでは、ゴールキーパーが手を使える範囲に制限はあるものの、その外側でも手さえ使わなければプレー可能です。
一方、ブラインドサッカーでは、ゴールキーパーの動ける範囲に限りがあります。
ゴール前のつぶれた半円、肉まんの様な形をしたライン。この内側がペナルティエリアとなり、ここで守備側が反則を犯すと相手ペナルティキック(PK)となります。

ペナルティエリアの中、ゴール前にある小さい長方形。ゴールエリアというゾーン。
ゴールキーパーは、この中でのみプレー可能。
極端な話、ゴールエリア1cmでも外でボールが止まった場合、GKはこのボールを触ることができない。味方のクリアを待つか、目の前で壁となり相手の強烈なシュートを受け止めるか。
もしゴールエリア外側のボールにGKが触れると、即相手PKとなります。

ゴールスロー

ゴールスローを投げ終えたキーパー
サッカーであればゴールキックとなるシチュエーション。ゴールラインを割った場合、キーパーはキックではなくボールを投げることになります(ゴールスローと言う)。

フットサルも同じですが、ブラインドサッカー特有なのは、キーパーが投げたボールがノーバウンドでハーフラインを超えてはいけないという点。
(キーパーがシュートをキャッチした際も同様)

このため、ロブボールで相手コートの味方へ直接スローすることはできない(試みるのであれば、ゴロ状のボール)。

トラップの難しいブラインドサッカーでは、ボール速度が上がるほどゴールスローが通りにくくなる。
一方、緩いボールであればカットされる可能性も上がります。

敵陣の味方へゴールスローを入れるか、自陣からボールを展開するか、このルールによりゴールスローからの戦術にもバリエーションが生まれます。

フットサルと共通なところ

フットサルをご存じの方なら「あぁ、同じか」と思える部分。
バスケットボールにも近しいルールです。

第2PK

ペナルティーキックを横から望遠で撮影した写真
ペナルティエリア内での反則はペナルティキック(PK)となります。通常、ペナルティキック(PK)はゴール6mの位置から。

ブラインドサッカーでは、この他に第2PKというものがあり、ゴール8mの位置から蹴ります。
前半ないし後半でチームファウルが4つ以上の場合、反則の位置に関わらず、相手の第2PK。ここでリセットされず反則のたびに与えられます。
前半のチームファウルは、後半になった時点で0に戻るものの、チームファウル数がかさむと、戦局が大きく左右されます。

選手交代

サッカーとは違い、選手交代は何度でもできます。一度ベンチに下がった選手が再度出場するとこも可能(フットサルと同様)。

見えない状況でのプレーは、見た目以上に疲労が蓄積します。試合中、主力を休ませるシーンも散見されます。

安全にプレーするためのルール

ブラインドサッカーは、選手同士の接触が禁じられていません。
また視覚に制限を加えるため、サッカー以上に危険が伴うのも事実です。
選手たちが安全にプレーするため、ブラインドサッカーでは、装備に関してもルールがあります。

ヘッドギアの着用

ブラインドサッカーはサッカーと比べ、コンタクトが多いスポーツ。
見えない状況でのディフェンスは、ボールではなく体に行くことが多い。

競技の特性上、選手を怪我から守るため、ヘッドギアの着用が推奨されています。
 ※日本国内では、着用が義務化されました。

スパイク

ボールjに足を乗せるシューズの写真
ブラインドサッカーでは、スパイクの使用は禁止。
スパイクで怪我を防ぐためです。
そのため、選手たちは、サッカーのトレーニングシューズを着用していることが多い。

すねあて

サッカー選手は、長いソックスを履いています。
これはブラインドサッカーも同様。
だらしなく、ルーズソックスの様に、ダルダルの状態で足首までソックスを下げているのはルール違反。
同時にソックスの下にはすねあてを入れることが、義務となっています。

ひざあて

選手の中には、バレーボール選手のように、ひざあてをしている選手もいます。
転んですりむくことを防ぐため、というよりは、勢いよく敵味方が膝をぶつけ、骨折等の大けがを避けるため。

ブラインドサッカーが日本に入ってきたばかりの2000年代前半は、ひざあてをする選手が皆無でした。

日本でひざあて着用を推奨したのは、なんとAvanzareの田村友一選手。
日本代表として2006年世界選手権に出場した際、会場のあったアルゼンチンのコートが、なんとコンクリートのローラースケート場だったんです。

そこで選手の安全を守る大切さを肌で感じた彼らが中心となり、日本の選手たちにひざあて着用を呼びかけました。

そのため、Avanzareは、日本一、ひざあて着用率の高いチームです。

ここまで知ってたらあなたもブラインドサッカーマニア!

もう、概ね、ブラインドサッカーのルールは網羅しました。
これ以上は、選手くらいしか知らない領域。
ここまで知っていたら、あなたもブラインドサッカーマニアと言えます!

4秒ルール

音の鳴るボールを使うブラインドサッカーですが、ボールは動いていないと音も止まります。
ドリブルしている選手がボールを足下で止めた場合、相手選手はボール位置を把握することができない。
ルールにて、5秒以上ボールを止めてはいけないことになっています。
これはゴールスローでも同様で、ゴールキーパーはボールを持ってから4秒以内に投げなければなりません。

違反した場合は、他ルール同様、相手ボールとなります。

ルーズボールが停止し、両チームともボール位置を把握できない場合は、審判がボールに触わって音を鳴らすことで、選手にボールの位置を知らせます。

ドロップボール

怪我人が出て審判がプレーを止めた場合などは、ドロップボールで再開します。

ドロップボールとは、両チームの選手を1m程の間隔で対峙させ、その間に審判がボールを落とすことでプレーを再開するもの(バスケットボールのジャンプボールのようなもの)

多くの場合で、プレーが止まった時点で守勢だったチームがボールをとり、相手キーパーに蹴り返すのが、選手間のマナーとなっています。

観戦時のマナー

観戦中のお客さんにもルールがあります!
ブラインドサッカーは観客全員参加型な競技。
スタンドから、ピッチサイドから、ルールを守って、選手たちと一緒に戦いましょう!!

観客はお静かに(コーチングの制限)

2016年ブラインドサッカー日本選手権大観衆のスタンド

選手たちはボールの音などを頼りにプレーするため、観客やチーム関係者は、オンプレー時、静かにしていることを求められます。

これには、コート外で見えている人が選手に指示をすると、サポーターの数が、有利不利に顕著に影響するというのにも関わります。

ゴールが決まったときには、この制限はなくなります。
その際は大歓声をあげたり、応援しているチームの失点なら選手を励ましたり、ときにはブーイングしたり、サッカーと同じように楽しんで下さい。

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