ガイドあっこのつれづれ日記(仮)~ガイドの指示って??~

こんにちは、Avanzareつくばのあっこです。
今回は、普段ガイド(コーラー)が試合中にどんなことを考え指示を出しているか、お話していきたいと思います。

…なのですが、その前に一つだけ。
ガイドに求められる役割は、クラブによって、また選手によっても違います。
今回はあくまで、Avanzareつくばで私が伝えている指示などのお話です。あくまで個人的な考えとご容赦ください。

私が考える、ガイドに求められること

  1. ゴールの場所を知らせる「音源」であること
  2. ボールを持つ選手の位置、ゴールまでの距離などを伝える「実況・予測役」であること
  3. シュートのタイミングなどを伝える「選手の目」であること
  4. 相手や味方の位置、状況を戦術的に伝える「ガイド・コーチ役」であること

まずは今年のアクサブレイブカップブラインドサッカー日本選手権の3位決定戦をご覧ください。

長いので、掻い摘んでお伝えします。

①ゴールの位置を知らせる「音源」であること

まず、映像開始2分過ぎにキックオフを迎えますが、その直前にガイドが「Avanzare、ゴールゴール!」と言っています。
試合中にも両ガイドが「ゴールゴール」と言っている場面が多くあると思いますが、これは味方選手にゴールの位置を伝えています。ガイド初心者の人も、最低限この声だけは出すようにしたいです。上手い選手はゴールの位置だけでも伝えれば、何とかしてくれます!

次に、せっかくなのでゴールシーンを…。
映像の50分頃、待望のゴールが決まります!
ここで、2つ目と3つ目のポイントをご説明します。

②ボールを持つ選手の位置、ゴールまでの距離などを伝える「実況・予測役」であること

ちょっと聞こえ辛いですが、ゴールの直前ガイドが「10、8、シュート!シュート!シュート!」と言っているのが聞こえるでしょうか。
10、8というのは、10m、8mというボールを持った選手とゴールまでの距離です。
ゴールを決めたNo.21森田翼はドリブルのスピードもあるので、実際にいる位置より少し早めに伝えています。
ガイドの声を選手が認知して次のプレーに移るまでに少し時間がかかることを考慮して、プレースピードの速い選手に対しては少し早めに、こんなプレーになるだろうと予測をしながら伝えられるようになりたいなと常々思っています。

また、選手に位置を伝える際、角度も伝えることがあります。右45度、ゴール正面、左30度などと伝えますが、刻々と変化する選手の位置を早く伝えるために省略して45、正面などの数字だけの時もあります。例えば「45、8!」というのは「45度、8m」という意味です。

③シュートのタイミングなどを伝える「選手の目」であること

トラップした時点でbuen cambio yokohamaのNo.11落合選手を抜き、そのまま中へドリブルすることでNo.38阿部選手を交わしたことでシュートコースが空いたので「シュート」と叫ぶことでシュートチャンスだということを伝えています。
ガイドを始めたばかりで、またサッカーに詳しくなくて、シュートコースが空いたことが分からない!という方もいらっしゃるかと思います。
サッカーの専門家からすると違うかもしれませんが、私は単純にシュートコースが空いている=自分とボールの間に相手選手がいない、と考えています。
相手DFがいない、またはもうすぐいなくなりそう、と思ったら、迷わず「シュート!」と叫びます。GKとの駆け引きは、ボールを持った選手に託します。

選手の目になるからには、とても重要なこと

また、選手の目になることに関して、とても重要なことがあります。それは選手の安全を守ることです。
ゴールポストにぶつかったり、GKとの距離感を誤って突っ込んでしまったりすると、選手の怪我や事故に直接つながってきます。
明らかに危ないとき、もしシュートチャンスだったとしても、私は止めたいと思っています。
そうやって見ると、試合中ガイドは結構ストップをかけていますよね。

偉そうなことを言いながら今まで何度も選手の接触を防げないことがあったので、自分への戒めも込めてお伝えしたいと思います。

④相手や味方の位置、状況を戦術的に伝える「ガイド・コーチ役」であること

この試合は私も緊張していて指示が遅くなったり疎かになり、何度もセンターガイドに怒られていますが…

  • 逆サイドの味方が空いていてパスを出してほしい。
  • トップの選手が相手DFにつかまっているから、中盤の選手にフォローに来てほしい。
  • 相手ゴールスローが、右サイドの選手に投げられたから、誰にDFに行ってほしい。

などなど、ピッチ内の状況(予測)、自分たちのしたい攻撃や守備のための情報、そのために誰にどんなプレーをしてほしいかの決断と指示など、様々なことを言おうとしています。
実際には言えていないことが多すぎるので、言おうとしている…とさせてください。
チームの戦術、個々の選手の特徴やしたいプレー(例えば右足でシュートを撃ちたいetc…)など、事前に分かっている情報が増えれば増えるほど、恐らく試合のガイドの情報量が多く濃くなってくるはずです。

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9月17日(土)の練習風景。シュート練習をゴールから離れた位置で撮影した写真

9月17日(土)の練習風景。この状況だともうDFはずれているのですぐシュートを撃たせたいです。抜ききる前からシュートの指示が出せるといいなと思います。

9月17日(土)の練習風景。シュート練習をガイド視点から撮影した写真

こちらも同じく9月17日(土)の練習風景。フリーのシュート練習ですが、ガイドからはこんな風に見えています。

まとめ。ガイドに最も必要な力は…?!

となると、ガイドに最も必要な力は「質問力」なのではないかと、先週末の練習でやっと気づきました。(10年目だというのに…)
どんな情報が欲しいのか、どんなプレーがしたいのか、もっともっと聞き方を変えて理解を深めていかなければ…と自己反省して、第2回を締めたいと思います。

他のチームのガイドの方とも、「こういう場面ではどこを見ているか」や「選手とどんなコミュニケーションを取っているか」などの意見から、「選手って本当私たちのガイド聞いてくれないよね~」という愚痴まで(笑)色んなことを話してみたいなと常々思っています。これを機に、全国ガイド(コーラー)有志の会を立ち上げて、色々情報交換してみたいなー、誰か賛同してくれる方、いらっしゃいますか???

また、9月30日(土)には東日本リーグ第3節が小石川総合運動場で開催されます。
ガイドがどんな指示を出しているか、どんな言葉で伝えているかご興味を持たれた方は、ぜひ近くでお聞きになってみてはいかがでしょうか。

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9月22日(金)~24日(日)はチームで中国遠征に行ってきます。
次回はその時のガイドから見た裏話や、中国のクラブチームのガイドはどんな人がしているのかなど、調べられる範囲で調べてお話したいと思います。

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